料理上達にはコレ!料理教室に通う前に。料理がたった7日間で簡単に上達する方法。

料理にまつわるエピソード(その27)

(※とある男性の手記です)

 

いやぁ、楽しい。

 

何が楽しいかって、自分のために、そう、自分のためだけに、料理を作ることである。

 

アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの言葉じゃないけど、まさに、「自分の、自分による、自分のための料理」を作ることが、最高に楽しいのである。

 

誰か他の人のために作るのと違って、「どんな味が好みなんだろう?」とか、「何か嫌いなものはあるだろうか?」とか、「まずいって言われたらどうしよう?」とか、「盛り付けも綺麗にしなきゃ」とか、いろいろと変な気を遣わなくて済むから、本当に気がラクである。

 

そして、具材に何を加えようが、どれだけ調味料を大量に使おうが、煮ようが、焼こうが、揚げようが、茹でようが、成功しようが、失敗しようが、誰にも文句は言われない。好き勝手出来るのが、何物にも代えがたい最高の醍醐味である。

 

ちなみに、ぼくは、マヨネーズ大好き人間、いわゆる「マヨラー」なので、自分のために料理を作る時は、基本的にどんな料理であってもマヨネーズを加えてしまう。

 

たまに、「!!!・・・(これにマヨネーズは合わなかったなぁ・・・)」となってしまうこともあるけれど、それでも文句を言うやつはいない。自分が我慢すればいいだけだ。

 

そしてぼくは、コショウ大好き人間でもある。これもほとんどの料理に入れてしまう。辛くしたい時、唐辛子でもなく、タバスコでもなく、わさびでもなく、からしでもなく、ぼくはとにかく大量のコショウなのだ。

 

そうやって好き勝手な具材や調味料をいろいろと加えて、うっかり予想外にとびきりおいしいものが出来上がってしまった時の喜びはこの上ない。「生きてて良かった」とすら思う。

 

・・・だけど欠点もある。

 

とびきりおいしいものが出来て、いつの日かそれをもう一度作りたいと思っても、二度とそれはかなわないのである。好き勝手なものを気の向くままに加えたり、その時の気分やインスピレーションで調理(煮るとか焼くとか)したりしているから、レシピなどいちいち覚えてはいないのである。

 

たまに、「あの時のあれ、もう一度食べたい!」と無性に思う時があるのだが、それは決してかなわない。何とか思い出しながら作ってみても、やはり同じ味にはならない。このことに関してだけは、いつも本当に悔しい思いをしている。

 

ちなみに、好き勝手やった結果、塩分やらコレステロールやら、おそらく健康に良くない料理が出来上がることもあって、それは自分でもよく分かっている。それでもぼくは、たまの楽しみとして、そして今後も長い間続くであろうマイブームとして、「自分の、自分による、自分のための料理」を作り続けるのである。

 

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