うま味調味料とは
現在、「うま味調味料」と呼ばれているものは、少し前までは「化学調味料」と呼ばれておりました。ただ、「化学調味料」という呼び名はその後も完全に消滅することはなく、現在でも「化学調味料」と呼んだほうがしっくりくるという方も多いかと思います。
「化学調味料」というとどうしても、体(健康)に良くないイメージが付きまといますよね。「化学反応」などという言葉があるように、どうしても得体の知れないような、ちょっと怖いような、そんなイメージを持ってしまうものです。
そのため、「化学調味料未使用」などと、あえてそれを使っていないことをアピールする商品なども多くありました。こうした流れの中、人間の味覚の一つとも言われている「うま味」という言葉を使ったほうが、特性を正確に表している上、イメージも良いということで、日本うま味調味料協会(これも昔は「日本化学調味料工業協会」という名前でした)が「うま味調味料」という言葉を作ったのだそうです。
ところでこの「うま味」ですが、池田菊苗さんという日本の化学者が発見したものだそうです。その成分は正確に言うと「L-グルタミン酸ナトリウム」というもの。その名の通り、料理にうま味を加えるものとして、大変重宝されていますよね。
代表的なうま味調味料は、何といっても「味の素」。世界で初めて販売されたうま味調味料(化学調味料)です。
料理上達のためには、こういった調味料のこともよく知った上で、上手に使うことが大事かもしれませんね。