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ガストロノミーに通じる考え方

ガストロノミーというものをご存知でしょうか?

 

単純にフランス料理の種類の一つに過ぎないと捉えられたり、あるいは(日本語では単に「美食学」や「美食術」と訳されるためか)高級食材を用いた気品の高い料理を楽しむことであると考えられたりすることが多いようです。

 

ガストロノミーの一部ではあるけれども決して全てを表すものではないという、そのような意味の捉え方というのは、ガストロノミーを実践する人を「美食家」や「食通」、「グルメ」などと呼ぶことがあるということも一因になっていると考えられますが、実際にはもう少し奥深く、ともすればその概念を捉えるのが非常に難しいほど、広い意味を持つものです。

 

半ば無理矢理分かりやすく説明するとすれば、文化と深く結びついた料理についての考察を行う学問、あるいはもっと平たく言えば、文化的な観点から食事をすることの喜びについて考察することであると言えます。

 

それでも分かりづらいですね(笑)。

 

何故そんなものをここで取り上げるのかと言うと、そこに通じる考え方が、料理の上達を目指す人間にとっても大いに参考にすることが出来ると考えられるからです。

 

ガストロノミーの起源が、19世紀の美食家であるジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランという人が、食事と感覚との関係を考察しながら食卓の楽しみを科学的に取り上げることで従来のレシピ本とは一線を画すことになったという「美味礼讃」という作品であることからも分かるように、そこには人間の「感覚」と、食事をする「楽しみ」というものが、重要なファクターとして存在しているのです。

 

考えてみれば、それが「料理」そのものであるはずです。単に食欲を満たすだけであれば、極論、口に入れられるものであれば何でもいい訳です。時に食器や盛り付け方にまでとことんこだわるガストロノミーの考え方は、料理というものは決してそういうものではないんだ、ということを教えてくれます。人間の「感覚」に訴えるものなんだ、と。見た目も含めて「楽しむ」ものなんだ、と。

 

何やらどんどん難しい話になってしまいそうですのでこの辺りでやめておきますが、要は、食べてくれる人の感覚に訴え、その人を存分に楽しませる、そんな心持ちで料理と向き合えば、自ずと腕前も上達していくはずであるということです。

 

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