食の世界旅行
世界の国々に目を向けてみれば、それぞれを代表する料理があります。
イタリアのパスタやラザニア。
スペインのパエリア。
ドイツのソーセージ。
ベルギーのワッフル。
トルコのケバブ。
フランスのシチューやグラタン。
タイのトムヤムクン。
インドネシアのナシゴレン。
ベトナムのフォー。
中国の北京ダックや小籠包やツバメの巣。
韓国のキムチやサムギョプサル。
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料理というより、素材といったものもありますが、いずれにしても、有名どころだけでもたくさんあり過ぎて、とてもではありませんが、全てをここには載せきれません。
そして日本にももちろん、単に和食と呼ばれるもののみならず、いくつもの代表的な料理がありますよね。寿司、うどん、天ぷらなどなど、最近では、その爆発的な人気や度々訪れるブームから、ラーメンも日本を代表する料理となっているようです。多くの方がご存知の通り、これなどは元々、中国の麺料理をルーツとするものですし、ラーメン(拉麺)という名称自体も元々は中国語なのですが、今や国民食と呼ばれるほど日本では一般的なものになりました。また、カレーライスなども同じく、元々のルーツは他国であれど、日本を代表する人気の料理になったものの一つです(こちらはイギリスで生まれたものの、ルーツはインド料理という、少々複雑な生い立ちです)。
今の時代が素晴らしいのは、日本に居ながらにして、世界各国の料理を楽しむことが出来るという点です。街中には世界の料理を供する店がいくつも並び、中には多国籍料理(各国の料理の要素が詰め込まれたもの)が楽しめる欲張りな店もあります。いわば、食の世界旅行を手軽に楽しめるという、そんな時代なのです。
もちろん、本場(本国)で食べる料理は(レベルや本格度合いが)やっぱり違う、ということはよくあります。ただ、人材においてもグローバル化が進んでいる現在、日本にある世界各国の料理店においても、ネイティブな料理人が腕を振るっているというケースが珍しくありません。つまり、味についても、本国で味わえるのと同じような本格的なものになっているのです(ただし、日本人向けに調整(ローカライズ)されていることも少なからずあります。それ故、(日本人にとっては)本国で食べるより日本にある料理店で食べたほうが美味しかった、などという逆転現象が起こり得ます)。
ともあれ、日本を一歩も出ることなく、料理によって世界各国との親交を深めることが出来るというのは、本当に素晴らしいこと。つまるところ、料理は、そういう秘められた力、すなわち、国と国とを結ぶ触媒たり得る力をも持っているということなのです。