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料理にまつわるエピソード(その18)

(※とある男性の手記です)

 

以下、あくまで、個人的な考え、つまり主観であること、最初にお断りしておきます。

 

「注文の多い料理店」という宮沢賢治の童話作品は、多くの方が恐らくご存知かと思います。小学生の教科書などにも取り上げられていた記憶がありますから、たとえその本を手に取ったことがなくても、必然的に馴染みのある人も多いはずです。

 

狩りをやっていた二人の男が、山の中で見つけた料理店に入るのですが、履物の泥を落とせやら、金属製のものを外せやら、衣服を脱げやら、注意書きによる店側からの注文(指示)の多さに辟易し、塩を体中にもみ込めといった最後の注文で、ようやくその意図に勘付きます。果たして、その意図とは・・・。

 

とまぁそんな話であって、詳細な説明は不要でしょう。

 

で、何が言いたいかと言うと、なんだか最近、そういう料理店が増えているような気がするんです。

 

すなわち、客側に一定の知識や、モラルや、立ち居振る舞いなどを、半ば強制的に求めるようなお店。

 

ま、さすがに、宮沢賢治の作品のように、最終的にお客を料理にして食っちゃうような、そこまで突飛な意図のあるお店には巡り会ったことありませんが・・・(笑)。

 

いや、分かります。例えば高貴な割烹や懐石料理など、あるいはフランス料理なんかもそうでしょうか、それ相応の格好と振る舞いをもって食すべき料理や場所があるというのは、分かるんです。それなりのルールやマナーといったものも必要でしょう。それはそうです。アグリーです。何も、どんな料理でも、どんな場所でも、どんな時でも、自由に好き勝手食わせろ、っていうことを言いたい訳ではないんです。

 

ただ、あまりに(文字通り)注文の多い料理店に入ると、その必要性や、そこから生まれる堅苦しさなども然ることながら、なんだかおいしいものもおいしく感じられなくなってしまうという、料理として根本的なNG領域に入ってしまう気がするんです。

 

まぁそんな人は来なくてよろしい、というのが店側の論理なのでしょうけど、果たして、店主や店員の顔色を窺って、ビクビクしながら食べる料理が、おいしいものになるでしょうか?

 

いや、百歩譲って、いいんですよ、そういう注文や、決まり事があっても。だけど、ちょっとそれを逸脱したからといって、店側から目くじらを立てて怒られるというのは、どうもやっぱり気分が悪いし、腑に落ちない(←←←目くじら立てて怒られた人(笑))。

 

でもこういうのって、私のようないわゆる庶民の考えに過ぎないのでしょうね。なので、バカにされても仕方がないとも思うんだけど、ただ、この社会を、経済を、日本を、支えているのが、大多数の庶民であるということは、やっぱりバカにする人たちには覚えておいてほしいですね。

 

最後に改めて言いますが、あくまで、個人的な考え、つまり主観ですので・・・。私のしがないボヤキ、あるいは愚痴くらいに捉えていただき、軽く聞き流してくれれば幸いです。

 

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